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FLEA BBS(こっそり公開)

名無しさん Lv98 パーティ募集BBS (Lv制限:99)

FLEA BBS(こっそり公開)

タイトル 件数 投稿者 投稿日時
妄想小説「ぼくらのハッピーライフ」 9 epJV6kATIVif 2010-05-08 05:56:23
「はぁはぁ」
防寒着に身を包み雪の積もる凍った大地を歩く、7月も終わり近いというのに吐く息は白い。
遠目に見える山のように巨大なキングフロストが放つ冷気がこの大地を凍らせているのだ。
紹介が遅れたけど、僕は新米DB候補生・平凡太郎だ。
数年前に現れたキングフロストと戦うDB達を取材するため北海道・第8ホームの野営地に向かっている。
取材1日目。
現地へ着くと十数人のDB達が僕を迎えてくれた。
「あんたか、俺たちを取材したいっていう変人は」
笑いながら軽く握手をする。
この人は取材対象の部隊を指揮するタケマツさんだ。
タケマツさんの部隊の主な役割は物資運搬のための安全確保だ。
第8ホームはキングフロストにもっとも近くこうしたルート確保のための部隊がいくつかある。
「よし、そろそろ行くか・・・」
タケマツさんが号令をかけ皆が立ち上がる、これからルート確保のため現地へ向かう、夏場はフロスト達の活動が少ないがそれでも危険が伴うという。
野営地を出て南東へ向けて部隊は出発した、向かう先は道央自動車道、第8と第14ホームを最短で結ぶ唯一の自動車道だ。
現地へ向かう道中、部隊に入って2年目のDBスガワラさんから話を聞くことができた。
「俺は元々第6ホームに住んでたんだ、あのデカ物がいなけりゃDBなんてやってなかっただろうな・・・」
スガワラさんは睨みつけながら遠くに見えるキングフロストを見上げた。
第6ホーム、キングフロストの宣戦布告で最初の被害にあったホームだ。
スガワラさんは数少ない第6ホームの生き残りだった、彼は逃げることしか出来なかった自分が情けないと語った。
目的地に着くとタケマツさんの指示でDB達がそれぞれ周りに散っていく、フロスト達がいないかの確認だ。
場の空気が少し重い、皆緊張している。
しばらくすると散っていったDB達が戻ってくる、どうやら近くにフロスト達はいないようだ、みなの緊張が解ける。
運搬のトラックが通るまで後40分弱、まだ油断は出来ない。
epJV6kATIVif 2010-05-08 05:56:49
「なぁあんた、ハッピーライフって映画観たことがあるか?」
不安な中、僕の緊張をほぐすためかスガワラさんが話しかけてきた。
「いえ、観たことは無いですね」
「まぁたいして面白くも無い映画だったしな」
スガワラさんは軽く笑いながら話し始めた。
「ラブコメってのかな、好きな女と結婚するために男が奮闘するって話なんだが、男が語るんだ幸せな家庭ってやつをさ」
スガワラさんは当時のことを思い出しているのか空を見上げたまま話し続けた。
「幸せな家庭・・・仕事から帰ると子供と奥さんが迎えてくれて、皆で食事して、たわいも無い話で笑って・・・つまならねぇって当時は思ったよ」
スガワラさんは不意に僕のほうに向くと、「ははは」と笑った。
「でも今じゃあの映画が俺の目標なんだ」
話し終えるとスガワラさんは時計に目をやる。
「そろそろだな・・・」
時計を見るとトラックの通過時刻が 迫っていた。
しばらくすると、トラックが1台、また1台と目の前を過ぎ去っていく、無事に通過できたようだ。
安全のため物資の運搬は2日に分けて行われる、彼らはまた明日もここでトラックが通過できるよう安全を確保しに来なければならない。
明日のために野営地に彼らは戻っていく。
epJV6kATIVif 2010-05-08 05:57:52
取材2日目。
朝、DB達が入れ替わりで近場を偵察に出ている、天気は曇り少し風もある。
朝食は熱いコーヒーと携帯食のシチューを温めたもの、偵察から帰って来たDB達と食事を取る。
あくびをしながら食事を取っているとDB隊の副隊長を務めるフジワラさんが声をかけてきた。
「寝られなかったか、ははは、まぁはじめは皆そんなもんだ」
フジワラさんはこの部隊に入って3年目のベテランだ。
「俺もはじめは寝れなかったがすぐ眠気に負けたよ」と笑いながら話してくれた。
タケマツさんが号令をかける、再び道央自動車道に向けDB隊が出発する。
向かう途中、曇りのせいか昨日とは違いフロスト達の姿をまばらに見かける、DB隊は撃退しながら少しずつ進んでいく。
DB隊は遅れながらも現地へ到着、道の周りにもフロスト達の姿は無い、トラック通過まで20分何とか間に合った。
「ん?」
微かな揺れを感じた気がした、気のせいだろうか?
DB隊に目を向けるとタケマツさんとフジワラさんが話しこんでいる、顔が険しい何かあったのだろうか。
緊急事態だ、偵察に向かったDBがフロスト達を発見したらしい。
フジワラさんが僕の元へ駆け寄ってくる。
「悪いが、あんたに頼みがある」
フジワラさんは言いながら俊足の玉を僕に渡した。
「ここをまっすぐ行くと3キロほど先に別のDB隊が居る、応援を連れてきてくれ」
話によると近くに巨大なフロストが居るらしい、北海道ではまれに突然変異で巨大なフロストが生まれるらしい、大きいものでは5メートルを越すものも居るのだという。
タケマツさんが号令をかける、僕は俊足の玉を使い3キロ先のDB隊のもとへ向かった。
後方から「ヒーホー」とかん高い声が聞こえる、振り返ると爆発光が見えるタケマツさん達がフロスト達と戦闘に入ったようだ、急がなくてはならない。
epJV6kATIVif 2010-05-08 05:58:14
「はぁはぁっはぁ」
俊足の玉を使っているとはいえきつい・・・だが休むわけにはいかない。
通常、悪魔との戦闘は平均して3分ほどで決着がつく、ましてや相手は突然変異体、ベテランのDBですら手を焼く相手だ。
なんとかDB隊のもとに到着するも息が切れてろくに話せない。
「どうした?おいだれかディアかけてやれ」
淡い光が僕を包むと疲れが和らいでいく、息を整え事態を簡潔に話す。
「わかった・・・マスダ、それとフジモトとハヤシダ準備しろ救援に向かう」
時計に目をやるとすでに3分が過ぎている、まずい。
「平気か?悪いが俺たちは先に行く」
「わかりました、お願いします」
俊足の玉を使い救援隊が駆け出していく。
僕も戻らなくては。
epJV6kATIVif 2010-05-08 05:58:36
救援隊が出てから遅れること5分僕も戻ってくることが出来た、どうやら戦闘は終わったみたいだ。
「戻ったか、助かったよ」
フジワラさんが駆け寄ってくる。
「皆は・・・」
「結構やられたが皆無事だ、あんたのおかげだよ」
それを聞くと僕はどっと疲れが出てその場に座り込んだ、間に合ったんだ。
救援隊の人達がタケマツさんと話を終え帰って行くのが見える。
「ふ~」
安堵の息をつくと、スガワラさんが話しかけてきた。
「助かったぜ、聞いたよ全力で走ったんだって?お疲れさん」
「はは、間に合ってよかったですよ」
「あんたが頑張ってくれなきゃ死人が出てたかもしれない、感謝する」
スガワラさんは包帯を巻いた頭で僕に深く頭を下げた。
「戦ったのは皆さんですよ、僕はただ走っただけで・・・」
何も出来なかった自分が情けなかった。
「祝福って知ってるか?」
「祝福?」
僕が顔を上げるとスガワラさんは僕をまっすぐ見ている。
「他人を思い他人のために動く、一人の力は小さなもんさ、だが集まれば大きな力になる、救援隊を連れてきてくれたのはあんただ、あんたのおかげだよ」
数分後、無事トラックが通過していく。
任務を終え、DB隊は第8ホームに帰っていく、取材はこれで終わりだ。
DB対の人達と別れ僕は東京へ戻ることにした、彼らはこれからもここでフロスト達と戦っていくのだろう。

東京に戻った僕はこの出来事を本にまとめ出版、売り上げの一部は彼らのもとに送った。
僕の力は小さいかもしれないけど、それでも彼らに祝福を。

完。

この物語はゲーム内にある「ぼくらのハッピーライフ」の内容を妄想したものであり、実際の人物・団体とは関係ありません。
epJV6kATIVif 2010-05-08 06:04:50
さて、乱立させるのもどうかと思うので、新しいのが出来たら随時前のものは消していきます。

作ったものはバックアップがあるので前のものを読んでみたいという人はタイトルを書いてください、再投稿いたします。

バックナンバー
1「避弾伝説ダッジ瞬平」
iWJpN9fWPFX1 2010-05-08 22:59:00
次回作にも期待してます!
epJV6kATIVif 2010-05-09 19:08:16
ラピスーラズリさん

感想ありがとうです^^
読んでくれてる方がいると思うとうれしいっす^^
がんばります。
r5Vu5REB1S8U 2010-05-11 13:54:49
拝啓 突然の書き込み失礼します
一連の小説クランの方々の書き込みを毎回楽しんでおります
そこで提案なのですが
もしフリーBBSのスレッド乱立に関してご心配や不安などあるようでしたらば 本宮様ご自身の手でも構いませんしブログなどを立ち上げてみてはいかがでしょうか?
私も以前ブログを立ち上げた際は(現在は更新停滞中ですが^^;)
至極最小の労力で立ち上げることが出来ましたよ

更新作業が面倒などの不安や心配がおありでしたら 周りのブログネタに困っているフレやクラメンに一任して コピペで掲載することも可能ですし

折角このように素晴らしいシリーズを「上書き」していくのは ちょっと勿体無いかなぁ~と思い書き込みさせていただきました
1ファンとして 読みたいときに読めるといいな~(´∀`)bという個人的な願望もあるのですけどね
epJV6kATIVif 2010-05-11 15:55:51
>収集家さん

読んでいただいてありがとうです^^

私はPC関係に疎いのでそういった考えは無かったですね~、ブログか~。
一様投稿したものについては、どう使ってもらっても気にしていませんので、コピーなどで自分のPCに保存してもらってもかまいません。
ブログの方は気が向いたら作成を試みてみますね^^
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