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FLEA BBS(こっそり公開)

名無しさん Lv98 パーティ募集BBS (Lv制限:99)

FLEA BBS(こっそり公開)

タイトル 件数 投稿者 投稿日時
妄想小説「ディア・マイ・フレンズ」 10 epJV6kATIVif 2010-05-15 08:46:35
「な、なんだこいつら!」
「何で悪魔がこんなとこまでっ!」
ホーム内に怒声と悲鳴が響き渡る。
「何やってんだ!守衛は一般人の避難を優先させろ、くそDBは何やってんだ」
「搬入倉庫の入り口を塞げ!やつらが来るぞ」
「ダメだ、まだ中に取り残されたやつらが・・・」
轟音ともに搬入倉庫の入り口が破壊される。
「くそっ!ホーム内にまで入ってきやがった、銃器と弾はあるだけもってこい!これ以上入れるな!」
何発もの銃声と悲鳴。
「何だこいつ?!銃が効かない・・・ぶぁは・・・」
「昇降機をに急げ!早く脱出させろ!」
「あ、あぁダメだ!昇降機が破壊されてる!コレじゃ出られない!」
守衛の叫びがパニックに陥った住民に悲鳴を上げさせる。
「まだ奥にも居るはずだ、イノセントは全て回収しろ、邪魔をするやつは容赦するな<殺せ!>」
女の声だった。
「何だお前・・・まさか・・・っ」
女は持っていた刀で守衛の顔を突き刺しほうり捨てる。
何面もの顔を持つ悪魔が火を噴き、赤黒い悪魔が凶器を振るうたび守衛と住人の悲鳴と慟哭が聞こえる。
俺は・・・その様子をホームの物陰から見ていることしか出来ない。
体中が振るえ、ゆうことをを聞かない・・・目を背けることさえ・・・。
「ぎゃっ」
また一人悪魔にやられた・・・知っている顔・・・顔が俺を見ている。
「たず・・・げ・・・」
目が合う・・・必死に手を伸ばし助けを求めてくる。
「っ!」
背中に止めの1撃を刺す、あの・・・女だ・・・。
「ん?まだいたのか」
女は死体から刀を抜き取ると、ゆっくりと向かってくる・・・逃げなくては・・・足が、震えて・・・。
女は目の前で立ち止まり・・・刀を、振り上げた。
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:47:53
「・・・また・・か」
肩で息をしながら鼻の頭から汗が落ちるのを見つめていた。
また、あの夢を見たのか・・・。
第2ホーム襲撃事件、あのときの夢を俺はたびたび見る・・・忘れるはずがない。
たず・・・げ・・・。
頭の中で何度も見た光景だ・・・友達だった・・・何も出来ず、手を・・・声を出すことすら出来なかった。
ただ俺は見ていた・・・見ていて、見ているだけで・・・見殺しにしたんだ・・・。
「ふ~」
深く息を吐くと少し落ち着く、コップに水を注ぎ一気に飲み干すと、シャワールームへ行き汗を流した。
部屋へ戻ると、扉の前に一人女が立っていた、俺が入隊した部隊の同僚だ。
「まだおきてたか」
手を上げ軽く挨拶をする。
「あぁ、目が覚めてな・・・」
「はは、ひどい顔」
苦笑いをしながら手に持っていた荷物を見せる。
「どうせ食べてないんでしょ?最近ずっとでしょ・・・持たんぞ」
あんな夢を見た後だ酷くもなる。
押されるように部屋に入ると彼女は持ってきた荷物を机の上にばら撒く。
「ほら、食べた食べた、そして食ったら寝る・・・そうすれば朝は元気だ」
大分世話焼きの癖があるらしい・・・少しうざったいが悪気があるわけじゃない・・・。
そう自分に言い聞かせながら、少しだけ物を口にする。
「ん~すぐには無理だけどさ、切り替えていかないと・・・生きていけないよ」
頭をかきながら少し言葉を詰まらせていた。
わかって・・・いるさ。
だが言葉には出さない・・・いや出せないのか?俺は・・・。
「明日も訓練あるんだから、ちゃんと食べなさいよ」
言い残して彼女は部屋を出て行った。
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:48:11
共同体DB管理局DB支援大隊所属・アキヌマ小隊、そこが俺のいる部隊の名称だ。
肩から胸にかけて深い傷を負った俺は悪魔と戦闘できるような体ではなかった、だが何もしないより、ただ生きているよりは何かしたかった。
支援部隊があると聞いて傷が治るとすぐさま入隊を希望した。
「あれ・・君は、傷はもういいの?」
入隊してはじめに話しかけてきたのが彼女だった。
第2ホーム襲撃事件に駆けつけたDBの中には彼女もいたらしい、俺を発見したのも彼女だったと聞いた。
はじめは人と話す気にはなれなかったが、しつこく付きまとわれてるうちに、自然と隊の人たちとも打ち解けていった。
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:48:28
「今は無理でも、思い出になるから・・・」
本当にそうだろうか・・・口に出しかけて俺は言葉を呑んだ、言っても仕方のないことだ。
バベル内で訓練をしていると、微かな爆発音を聞いた。
「ん?」
気のせいかと思い周りを見渡すと、たの連中も同じく周りを見渡している気のせいではないのか?
また爆発音が聞こえる、確かに聞いた。
「なんだ?」
つぶやくと、バベル内に警戒音が響いた。
<緊急事態発生、緊急事態発生、バベル作業区内に悪魔が侵入したとの報告がありました、DBは至急現場に急行してください。繰り返します・・・>
バベル内に・・・どういうことだ?
「お前たちは、医療キットと戦闘準備をして地下入り口で待機、俺は現状の確認をしてくる」
指示を出し訓練施設を隊長は出て行く、指示に従い俺たちも準備に入る。
悪魔・・・映像がフラッシュバックしてよみがえる、(たず・・・げ・・・)震える手を押さえながら俺は・・・。

epJV6kATIVif 2010-05-15 08:48:48
隊長が戻ってきた。
「俺たちはBF8階に先行しているDBたちの援護に回る、相当数の悪魔が進入している気を抜くなよ」
隊長が号令をかけ俺たちはエレベーターホールに入る。
深く深呼吸をし目をつむる、傷がうずく・・・平気だ、俺はあの時とは違う・・・。
「平気?」
肩をつかまれどきりとした。
「あ、あぁ問題ない・・・」
扉が開き皆一斉にBF8階に下りる、悪魔の死体と倒れたDBの姿。
「おい!平気か?」
隊長がDBに駆け寄り生死の確認をする。
「息があるな、ここは俺が引き受ける、お前たちは二手に分かれて他のDBの援護に回れ!」
「了解っ、俺たちは向うに行く、二人はそっちを頼む」
隊の先輩たちは言うなり駆け出してゆく。
「こっちもいくよ」
COMPでDBの位置を確認しながら俺と彼女も走り出した。
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:49:10
斬撃が聞こえる近い。
「大丈夫か?」
DBが俺たちに気づくと駆け寄ってきた。
「助かった、支援隊かこっちに来てくれ」
DBに言われ後をつけるとイノセントが一人、腕を押さえている。
「悪魔がまだいるんだ、どっちか頼む」
「わかった、ここをお願い」
言われ、俺はうなずく。
キットを取り出し、イノセントの傷口に消毒液をかけ、包帯をきつく締める。
「他に痛むとこはないか?」
「問題ありません」
手当てが終わるとイノセントに隊長がいるエレベーターホールに向かうよう指示を出しDBと彼女のあとを追った。
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:49:29
「おい、しっかりしろ!」
DBの叫び声が聞こえる、駆けつけると脇を抑えているDBと腹部から血を流している彼女が居た・・・。
(たず・・・げ・・・)心臓の音がうるさいまでに耳に響く・・・。
俺はDBを押しのけるとキットを取り出し治療に入った、息はまだある。
「お、俺をかばって・・・すまない」
増強剤を取り出し彼女に打ち込む、くそ、出血が多い・・・。
傷口を強く抑え回復魔法をかける、傷口が深くなかなか塞がらない。
チャクラチップを口に放り込みながら回復魔法を続ける。
「くそっ、くそっ!早く塞がれ」
頭の中で<あの時>の映像が幾度となくよみがえってくる。
「俺は、他のやつらを呼んでくる」
言いながら駆け出していくDB。
血が、止まらない・・・もうかなりの出血だ。
早く医療施設に運ばなければ・・・傷口が何とか塞がると首から脈を取る。
「はぁはぁ」
自分の息だけが耳にとどく、右手から鼓動が聞こえてこない・・・強く抑えるがなを耳に届くのは自分の息だけだった。
「くそっ!」
気道を確保し息を吹き込む、次に心臓マッサージ、口に耳を当て呼吸を確認する、まだ息をしていない。
繰り返しの作業に入る、早く・・・早く・・・。
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:49:48
「・・・めろ、もう止めろ!」
手を強くつかまれ、俺は動きを止める・・・顔を上げると隊長の姿があった。
汗が頬をつたう・・・。
「もう、いい」
肩で息をしながら、ゆっくりと手を下ろした。
俺は・・・また・・・。
微かに手に触れる感触があった、大きく息を吸い込み彼女がせきをする。
「おい、戻ったぞっ!搬送急げ!」
隊長が叫ぶ、俺は少しの間何が起こったかわからなかった。
「どうした?」
不思議そうに隊長が見ている・・・汗とは別のものが頬をつたっていくのがわかる。
隊長は背中をたたき腕をつかんで立たせてくれた。
「・・・よくやった」
一言だけ言って隊長は歩いていく、俺は・・・助けられたのか・・・俺が・・・。
涙か止まらなかった。
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:50:01
バベル地下襲撃事件で負傷した彼女は何とか一命をとりとめ、2ヵ月後隊に復帰した。
あれから俺はあのときの夢をほとんど見なくなった、俺はまた誰かを救うため今日も訓練に励む、あの日のことを思い出にするために・・・。

end
epJV6kATIVif 2010-05-15 08:50:20
エンドロールが流れる中僕は立ち上がり、暗がりの部屋を出る。
外に出て一息つくと、台本を読み直し確認する。
試写会でのトークが終わり外に出ると、すでに夕方近くになっていた。
「ふ~」
大きく息を吐きパンフレットを見つめる、「ディア・マイ・フレンド」そう書かれた。
僕、新米DB候補生・平凡太郎が出した支援隊の活動記録を書いた本が大ヒットとなり映画化までされるにいたった。
ドラマ性を出すために僕の書いた内容とはかなり違っていたけど、そんなのはどうでもよかった、ただ一言言いたい。
「ディア・マイ・フレンズだ~!」
僕の空しい叫びがバベル内に響き渡った。

epJV6kATIVif 2010-05-15 08:51:32
さて、乱立させるのもどうかと思うので、新しいのが出来たら随時前のものは消していきます。

作ったものはバックアップがあるので前のものを読んでみたいという人はタイトルを書いてください、再投稿いたします。

バックナンバー
1「避弾伝説ダッジ瞬平」
2「ぼくらのハッピーライフ」

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